お引渡しを終えました(輪之内の平屋)

2024.05.01雑記
お引渡しを終えました(輪之内の平屋):アトリエ永日

お施主様のご厚意を頂きまして完成見学会を行っていた輪之内町の平屋。
先日、無事にお引渡しをさせていただきました。

家族写真


お施主さんの要望や材を選択していくなかで、ほぼブレることなく考えがまとまったまま進んでいったこともあり、真っ白な壁天井にモルタル、鉄、彩度が薄い木材を使ったミニマルな空間。
「新築を建てよう!」となった際、あれもこれもと悩み、当初の意図からずれてきてしまうことは往々にあります。そうならないようにたくさんお話ししながらまとめていくものですが、このおうちでは材や仕上げ以上に、意匠について苦悩しました。

ただかっこいい意匠であっても使い勝手が悪ければいけません。
その両方を満たし、且つ空間にも合う意匠をお施主さんと検討を重ねてきました。
各部に想いが詰まったおうちが設計・施工から離れ、住処となる。
これから生活が始まり、いろんな部材が生活感を纏うようになる。汚れであったり朽ちてきたり、、、何かしら不具合というものも出てくるでしょう。
そういった中でもおうちを愛して使い続けてもらえるよう願っています。

お引渡し後には、奥様の珈琲スペースとして設計した空間で、
珈琲を淹れていただき、設計当初に雑談で話していたことが叶いました(^^)

珈琲スペース

白い壁天井はイメージしていた以上に明るく、レースで仕切った優しい空間での珈琲。
お引渡しが一段落終えたのも相まって格別でした。

お引渡しの前日には竣工撮影をしていただきました。
いつものスチール撮影のほか、ドローンでの空撮、映像撮影まで、僕が「こう見せたい、空気感生まれるかな」と検討していたヵ所をまた違った捉え方で撮影していて、日々光を扱っているプロの見方は楽しかったです。
映像撮影では初めてBlackmagicを覗かせてもらい、切り取る比率や色味などいつもと違うだけで全く違った空間に感じた。撮影頂いたshuma janさんの映像の考えや撮影の所作などが新鮮で、映像によるクリエイティブを感じ、僕も一層設計に没頭したくなりました。笑

撮影風景


タグ:
blog よく読まれている記事
2022.03.01

コンセプト

他社のHPや雑誌を見ていると「この家のコンセプトは〜」と謳っていますが そんなものあってないようなものです 風が通る〜とか景色が見える〜 といったことはその土地の特徴を掴み、 良さを出すための要素なので当たり前だと考えます それを踏まえた上で、そこで過ごす人たちに見合っていて、豊かに過ごしてもらうにはどのように設計をしたら良いのかと深く考え、表現していきたいと思います

2022.03.21

名古屋の改修現場

現在進めている名古屋の改修物件では、国土交通省が行っているグリーン住宅ポイントの取得をします。 これは、一定の性能を有する住宅を取得する方に対してポイントを発行し、そのポイントで、新生活に向けての生活品や防災に関するものへと交換できる制度です。 新築のほか、改修物件も要件を満たせば取得でき、今回は合計で約38万ポイントの取得見込み込みとなりました。(天井・壁・床の断熱材、窓の交換、段差をなくす等)

2023.05.31

壁天井に塗装を選択する際は心をおおらかに

僕は壁の仕上げを塗装とすることが多いです。本当は漆喰や左官で仕上げたいですが、クライアントの予算も限られているため塗装で豊かな空間を表現することが多いです。 ツルツルでシャープな感じにしたいときはEP塗装もやもや感やしっとり感を出したいときは石灰や遊び砂などを混ぜたEP塗装たまにクライアントが「これが良いです!」というポーターズペイントなどなど。 どれも目指した空間を表現できる手段ですが、必ずと言

建築に関するご相談、講義依頼など
お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ