兼ねてより進めておりました岐阜県輪之内町で建築中の木造平家建て住宅ですが、
この度お施主様のご厚意により完成見学会をさせて頂けることになりました。
見学を希望されます方は、
・氏名 ・参加人数 ・電話番号 ・見学希望日時
をお伝えください。
また、見学のみでなく新築・リフォームなどの建築相談も随時受付いたしますのでお気軽にお問い合わせください。
■ 場所 岐阜県輪之内町 (ご予約頂いた方に案内図をお送り致します)
■ 日時 4/13(土) ~ 4/28(日) 10:00~18:00
■ 予約方法 TEL 、MAIL 、HPの「お問い合わせ」、InstagramのDM
どの媒体からでも構いません。
ー建物概要ー
■親子3人家族の為の 木造平家住宅
■延床面積 約28坪(1階25坪,ロフト3坪)
■外部仕上 屋根:切妻ガルバリウム鋼鈑縦ハゼ
外壁:ガルバリウム鋼鈑(縦ハゼ,小波)
■内部仕上 壁&天井:塗装&クロス張り、一部SUS304張り
床:土間コンクリート金ゴテ、セン無垢フローリング、シナ合板
浴室:在来工法タイル張り
濃尾平野が広がる輪之内町での新築平家プロジェクト
敷地の北と西は田や畑が広がり、自然豊かな山々が望める岐阜ならでは!といった景観。
しかし、その開けた北西の方から吹いてくる季節風(伊吹おろし)の恐ろしさを目の当たりにした現場となりました
冬場は養老ほど積雪はないものの、風速1mで体感温度1℃下がると言われる風の影響で岐阜近郊の中では1番寒く、風が緩い日でも午後になると7、8mはざらにあり、計画時にしっかり考慮する必要がありました。
まずは室内からどのように西側の景観を眺めれるようにするかを検討。
夕方の西日はほぼ平行に入ってくるので、各部屋の窓寸法や位置に始まり、伊吹おろしによる隙間風を抑えるために、木製窓は使用せず既成サッシ(ダキおさまり)とすること。Fix窓とする箇所は軒を出して、木でガラス押さえや格子を設えました。
この計画で難儀したことの一つに、施主の要望である「軒樋なしで屋根から外壁へと縦ハゼを連続させる意匠」とすることでした。
どうしても雨が外壁内部に入ってしまうおさまりとなる為、可能な限り入らないように、入ったとしても躯体には問題ないように。と、注意を払ったおさまりとしています。
玄関はおうちの正面となる南側に木製の3枚の引き戸としたことで、ザ・玄関!といった空間とせず中庭に面する木製建具から室内に入るようなイメージとなりました。
室内に入ると玄関の土間が続くダイニング、コーヒーを入れる奥様の個スペース、スチール階段で上がるロフトが見渡せ、その奥にはレースで仕切ったリビング、キッチンへと続きます。
さらにリビング奥には洗面スペース、洞穴感覚のヌックスペースへと繋がり、脱衣室、浴室、ファミリークローク、各寝室があります。
この輪之内町の平家も費用を抑えるための手段として、なるべく廊下を設けず空間と空間を繋げることを意識しています。
ただ空間を繋げるだけだと隣の空間への音漏れや視線が気になることが多々出てきてしまうので、ちょっとした収納を挟んだり、ドアの開き勝手や遮音材の検討を欠かさず行う必要があります。
空間を繋げていく手法の場合、比較的狭い空間が生まれにくいので、行き来する際の窮屈感を少なくでき、床面積以上に豊かな広さを感じれるのでないかと考えています。
おうちを検討されてる方は普段、Web上で画像を見て、「好き!嫌い!」と想いを巡らせることばかりだと思いますが、上記のように敷地環境や、要望・予算に対する設計手法などを感じるのは難しいと思います。
「見た目」だけではなく使い勝手や想いなどに対しての設計意図を空間を体感しながら見学頂けますと今後のおうち作りがより楽しいものになると思います。
今から新築を考えている方は勿論ですが、プラン依頼中の方やリノベーションなど検討されている方もぜひお越しいただき、いろんなお話が出来ますと幸いです。
もちろん土地探しからの方も知り合いの不動産と一緒に探すことをよく行っておりますのでお気軽にご相談ください。
今回も施主様のご厚意により、少し長めの期間を頂いておりますのでお時間合う際はぜひお越し下さい。お待ちしております!