谷村美術館探訪

2024.04.01フォトログ雑記
谷村美術館探訪:アトリエ永日
谷村美術館

先月、雪が落ち着いた頃に学生時代の恩師からお誘いを頂き、糸魚川市にある谷村美術館を訪ねてきました。


設計者は村野藤吾さん、当時の流れであるモダニズムとは離れた建築を手掛けており、現代ではなかなか実現できない意匠を残している。


手掛けられた設計の中でも僕の心を動かす上位のものに谷村美術館がある。
シルクロードに建つ石窟をイメージしたという建物群は、なぜこうなっているのかと考えることはやめ、純粋に造形を楽しんで見てまわりました。
ほぼ角はなく地面に向かってヌルッとしていたり、木造に見せてRC造でもたせていたり、、いろんな想いや思想、検討を繰り返しての造形なのでしょうが、僕には楽しい建築に思えた。地面レベルからは見えないが、中心にある塔の上部には切妻屋根を載せていることも遊びが入っているように感じる。

美術館へとつながる回廊では成形した石束に木柱を載せているのだが、その中でもなぜか2つだけは成形していない自然のままの石の上に乗せている。設計するとどうしても全部どちらかに振りたくなるのだが、こういったところが遊んでいるのか、まぁいいかなのか、なんだか潔く面白い。


全てきっちりせず、ゆとりをもった空気感を感じられた。

谷村美術館
美術館へとつながる回廊
谷村美術館
谷村美術館 屋根
谷村美術館
谷村美術館
谷村美術館
無骨な材で格子組み
谷村美術館
壁をもっこりさせて明り取りとしている
谷村美術館 模型
谷村美術館全景



糸魚川市 街中の蔵
駅周辺を散策 かっこいい蔵を見つけ,事務所として使えないかなと想いを巡らせた
糸魚川市 海
タグ:
blog よく読まれている記事
2023.11.01

外部木製建具が付きました(大垣市の新築住宅)

本日も確認へ大垣市の現場へ向かいました。 この現場では玄関建具とお隣の実家へ向かう勝手口を木製建具としております。他の開口部は補助金取得の為や、耐久性・メンテナンス性を考慮して、窓はアルミサッシとし、Fix窓は枠を製作することに。 全てアルミサッシとするのが簡単ですが、空間の雰囲気を守る為にもFix窓は製作としている箇所もあります。ドアはだめですが、Fix窓であれば枠材の作り方ひとつで断熱数値への

2022.04.04

地鎮祭 羽島市の新築現場

昨年から計画しておりました羽島市での新築住宅の工事がスタートします。 工事に先立ち、大安吉日の昨日午後 地鎮祭を行いました。 当日午前中はなんとか雨降らずに行えるかなーっという天気でしたが、地鎮祭の時間に向け雨が強くなり、無事終えると急にやみました。 神主さん曰く「龍神様がお通りになられましたね。」とのこと。 いろいろお話を伺ってみると、地鎮祭だからと言って晴れていようが雨だろうが良い悪いはなく、

2023.10.28

基礎立上り確認 輪之内町の現場

11月中旬に上棟を予定している輪之内町の現場では着々と準備が進んでおります。 先日配筋検査を行い、基礎が打ち終わったとのことで確認しがてら、施主と外壁で使用するガルバリウムの葺き方と色の選定、基礎工事と改良工事で出てきた残土を処分せずにいかにうまく敷地内でならすかなどの相談を打合せしてきました。 この輪之内町の新築住宅では施主の要望である 屋根の葺き方として一般的に選択されている「竪ハゼ葺き」を軒

建築に関するご相談、講義依頼など
お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ