断熱等級と省エネルギー基準について

2023.05.10雑記
断熱等級と省エネルギー基準について:アトリエ永日
  • home
  • blog
  • 雑記
  • 断熱等級と省エネルギー基準について

新築住宅を建てる際の補助金を得ようとすると、基本的にはZEH(ゼッチ)仕様にする必要があると感じてます。
仕様を満たせば、エコすまい支援事業では100万円の補助金を取得できるので、出来る限り満たすよう進めたいと思っております。
ですが、ZEHというと断熱・省エネにプラスして太陽光を載せる必要があります。


太陽光を載せて補助金100万円を取得してもマイナス分が大きいわけです。。。(もちろん家の仕様としては良くなります)予算に余裕がないクライアントの場合、太陽光を載せるにはハードルが高いわけで、、

そんな方たちのためになのか、対象要件を良く見ると唯一太陽光の条件がない「フラット35S(金利Aプラン)」であれば満たすことになる記載があります。
これは【断熱等性能等級5以上の住宅で、かつ、一次エネルギー消費量等級6の住宅】という条件になります。耐震等級3や長期優良住宅でも満たすこができますが、構造計算費用など外部へ依頼する金額が出てきてしまうので、コストの面でいえば、断熱・省エネで通すのが良いと思います。

現在進めている2つの新築住宅は上記の仕様を満たすよう検討・計算をしています。
アトリエ永日では、空間の豊かさを求めてオリジナルで製作をする木製窓や、床・天井の高さを変えたりイレギュラーな要素がたくさんあります。(数値上不確かな要素があるということです)
施主とたくさん検討を重ねてきたプランですので、そのプランを崩さないまま仕様を満たす数値が出ればよいのですが、計算がバシっと決まるまでは気持ちが落ち着きません。
本日調べて分かったことだったのですが、基礎に関しての算出方法がしれっと昨年までとは違った方法になっていたので、すぐに審査機関に伺って確認をしてきました。
幸いにもといってはおかしいですが、現状では2邸とも満たした数値が出ましたので一安心しました。

断熱等性能等級5を満たすことは比較的満たしやすく感じてますが、一次エネルギー消費量等級6の方は設備の機器をしっかり選定しないと厳しいものとなってます。

補助金は関係なしに、今後こういった数値を満たさないとおうちを建てれなくなると思うと、ぞっとします。。 

長く、健康的に過ごせるおうちにするための仕様を数値化していることなので受け入れれますが、もう少し空間の豊かさや意匠性や遊び心など取り入れやすいようにしてほしいものです。

岐阜市の設計事務所 断熱等級について1
木造平屋建て・エコキュート使用 エコジョーズより有利な数値となっていることが分かる(選定した危機が良かったのか?)
岐阜市の設計事務所 断熱等級について2
木造2階建て・エコジョーズ使用 照明をLEDにするだけでもかなり有利な数値となることが分かる
blog よく読まれている記事
2023.07.13

大垣市の新築住宅 地鎮祭

本日、兼ねてより進めておりました大垣市の新築住宅の地鎮祭を行いました。 前日からの雨予報でしたが、気持ちのいい青空の中無事終えることができました。 しかし、午後に向かって天気が崩れるということで、湿気がすごかったですね。地鎮祭が終わるころには気圧の変化からか風が少し出てきたり、ツバメが低空飛行を始めたり予兆を感じました。 以前にも綴ってはいますが、敷地は市街化調整区域の田園広がるのどかな地域です。

2023.11.29

流すこと、受けとめること

設計監理のため、現場をよく訪れるのだが、その際に記憶としてサササッとスマホで撮っている。スマホでも十分なほど綺麗に撮れるので不自由はしてなかったのだが、記録用ではなく、「ここの空気感良さそうだ」と思って撮った写真はことごとく空気感が伝わらない写真となっていた。 ずっとモヤモヤしていたのだが、竣工写真をフォトグラファーにお願いした際、撮っている様が素敵で、また一眼持とうかなー、持ちたいなー、どれにし

2023.10.17

輪之内町の新築住宅(基礎配筋)

11月中旬に上棟予定の輪之内町の現場では基礎配筋が完了するのことで、配筋検査に伺ってきました。 計画では基礎のベース高さよりも上に地盤面をもってくる箇所も出てくる為、基礎外周廻りには止水板をぐるっと配しておきました。 いつも基礎施工時は予定している建築物が狭く感じるものですが、久々の平屋ということで、広く感じ、安定感がありました。

建築に関するご相談、講義依頼など
お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ