窓:アトリエ永日

建物を計画する上で窓は非常に大切な要素と考えています

住宅の窓に関して、

大きければたくさん光も入ってくるしイメージ的には良いかもしれませんが、

実際はその敷地や隣家との関係、方角などを考慮して決めないと死んだ窓になりかねません

建売住宅や分譲地のプランを見るとリビングの大きい窓の外は常時使用する駐車スペースとなっていたり、隣家から丸見えになっていたりすることが多いですが、果たして豊かな生活を送れるでしょうか。カーテンを閉じたままの窓となっていませんか?

店舗の窓に関して、

例えばヘアサロンを計画する際、お客さんが眩しさを感じないようにするとか、施術する人がカラーを見るときは直射日光が当たらず常に均一な明るさとしなければいけません

お洋服屋さんでは生地を痛める可能性もあるので陳列する箇所には直射日光が当たらないようにするなど住宅とは違った検討を要します

窓は内と外を繋げる唯一の要素で、これをうまく設計することが豊かな空間となるに違いないと考えています

窓の外の景色、窓から入ってくる光が室内の壁に当たって斜めのラインを出すとか、北側の窓からは直接日光が入らないがぼんやり明るくなるだろうとか、、設計を進める上で常に自問自答しながら繰り返し検討を重ねます 

それまでは最高な窓の設計だと思っていても、次の日検討した図面を見ると、いやこういうおさまりの方が良いだろうとなる事はしょっちゅうあり、設計をするのは楽しくも苦しい作業です(1人SMだなと思ってます)

タグ: ,
blog よく読まれている記事
2025.05.23

新築平屋の計画

4月にお施主様のご厚意を頂いて開催していた完成見学会も終わり、新たな計画のプラン出しが続いております。 頂いている住宅の新築案件はどれも平屋26~35坪程度で、今年度からの法改正によって確認申請が手間にならない範囲(いわゆる旧四号特例)で進めれるものばかり。ありがとうございます!!笑最近は平屋的に生活することが流行っているのか、おうちに対しての意識が変わってきたのか、多少面積が小さくなっても平屋を

2023.08.09

大垣市の新築住宅(配筋検査)

本日朝一で大垣市の新築住宅の配筋検査に伺ってきました。 図面通り配筋がされており、指摘する箇所がなかったので監理者として少し物足りない気もしましたが、「これで良いのだ」と心の中で呟いてました。 基礎配筋は瑕疵保険が定めている配筋表からスパンなどを照らし合わせ決めていきますが、構造計算をした場合はこれに限らず自由に設計できます。 一般的な住宅の場合、ベースはD13@200が基本となります。僕が建築を

2025.08.02

金華山麓の平屋【地鎮祭】

金華山のふもと、どこか時間の流れがゆったりとした住宅地。この場所で、新しい住まいの建築がはじまります。 先日、地鎮祭が執り行われました。朝から澄んだ青空が広がり、山の稜線もくっきりと浮かびあがっていました。 この日もかなり暑い日でしたが、山の麓のせいか、通り抜ける風は街中の熱気とは違って、肌に触れる空気が涼しく、心地の良い風でした。 今回の計画は、焼杉の外壁と薪ストーブを備えた平家。とはいえ、ただ

建築に関するご相談、講義依頼など
お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ