窓:アトリエ永日

建物を計画する上で窓は非常に大切な要素と考えています

住宅の窓に関して、

大きければたくさん光も入ってくるしイメージ的には良いかもしれませんが、

実際はその敷地や隣家との関係、方角などを考慮して決めないと死んだ窓になりかねません

建売住宅や分譲地のプランを見るとリビングの大きい窓の外は常時使用する駐車スペースとなっていたり、隣家から丸見えになっていたりすることが多いですが、果たして豊かな生活を送れるでしょうか。カーテンを閉じたままの窓となっていませんか?

店舗の窓に関して、

例えばヘアサロンを計画する際、お客さんが眩しさを感じないようにするとか、施術する人がカラーを見るときは直射日光が当たらず常に均一な明るさとしなければいけません

お洋服屋さんでは生地を痛める可能性もあるので陳列する箇所には直射日光が当たらないようにするなど住宅とは違った検討を要します

窓は内と外を繋げる唯一の要素で、これをうまく設計することが豊かな空間となるに違いないと考えています

窓の外の景色、窓から入ってくる光が室内の壁に当たって斜めのラインを出すとか、北側の窓からは直接日光が入らないがぼんやり明るくなるだろうとか、、設計を進める上で常に自問自答しながら繰り返し検討を重ねます 

それまでは最高な窓の設計だと思っていても、次の日検討した図面を見ると、いやこういうおさまりの方が良いだろうとなる事はしょっちゅうあり、設計をするのは楽しくも苦しい作業です(1人SMだなと思ってます)

タグ: ,
blog よく読まれている記事
2023.07.03

なにか溢れそうな毎日

いろいろなお話を頂き嬉しい悲鳴なのですが、ここ2か月ほど怒涛の日々を過ごしております。 プラン作成、こどもエコすまい補助金、知り合いからのちょっとした3D作製依頼、見積調整、そして実施図面描き描き、、、 このなかでも補助金や確認申請のような審査機関への準備が難儀です。確認申請は問題なく計画していても、やはり毎回何か落ち度はないか気持ちがヒヤヒヤしますし、補助金関係はたくさんの書類を準備したり断熱計

2022.04.12

羽島市の新築現場

先日、地縄張りを行いました。 地鎮祭も終え、いよいよ工事へと進んでまいります。 今まではPC上で設計を進めてきたものが、これから敷地に立ち上がってきます。 地縄を張った建物のアウトラインを見ると図面で見ていたよりも大きく感じました。 単純な四角形の家ではなく1階部分は『コの字』型の住宅なのでそう感じるのかもしれません。 施主が感じる建築中の『広い・狭い』といった感覚は、 その工程ごとに変わってきま

2025.11.03

金華山麓の平屋【上棟】

先月、無事に上棟を迎えた金華山麓の平屋現場。 切妻屋根の平屋28坪という規模、外部は化粧垂木に焼杉外壁。岐阜市のシンボルでもある金華山麓に構えるおうちとして、派手なことはせず、山の気配や街並みの空気感とつながっているようなおうち。 上棟を無事終え、現場が着々と進んでいます。薪ストーブを設えるので、ストーブと屋根仕舞いに始まり、外部木製建具の枠、室内の化粧梁おさまり、そして外壁の焼杉張りへと進んでい

建築に関するご相談、講義依頼など
お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ