椅子考察

2023.02.14雑記
椅子考察:アトリエ永日

昨年末あたりから事務所で使用するお客様用の椅子をどのようなものにするか

かなり悩んでおりました。

べたにウェグナーにするならCH23が良い。(Yチェアは僕には全く合わずその前に製作されたCH23の方が座り心地が良いと思う。)はたまたモラーか、、 モーエンセンか、、お値打ちにむじ、、?



悩むだけ時間の浪費となりそうだったので、

我が家のダイニングチェアを作っていただいた「coya fine furniture」の小柳さんhttps://www.instagram.com/coya_fine_furniture/

新しく未発表の椅子を考えてもらい、制作をお願いすることにした。



依頼するにあたり、いくつか要望をお伝えして、「あとはお任せします!!小柳さん色を出したものでお願いします!」とだけお伝えして、年明け早々ぶん投げておりました。



そして本日、事務所に製作案をお持ちいただき打ち合わせを致しました。

ダイニングテーブルに椅子のひじ掛けを掛け、浮かせることによってお掃除ロボが干渉せず下を通るようにするというまず第一の要望があり、寸法的にクリアした中でいかに素敵な意匠となっているかを楽しみに初案を拝見。


お掃除ロボが広まってからは、設計する際にお掃除ロボを入れるかどうか必ず伺っているのですが、8割方購入するという感覚です。

もはやみなさん導入するということなので、家事負担を減らすためにも、お掃除ロボくんの負担を軽くするためにも椅子は浮かせたいと常々思ってました。
ネットで検索すればそういった椅子はいくつかあるものの全くもって美しい椅子はありません。


という思いを小柳さんに託し、出てきた案は図面ではありますが素敵でした。

背の曲げからひじ掛けへ繋がるラインはきっと艶めかしいと思う。

座面はファブリックとペーパーコード(封筒編み)を1脚ずつ、

打合せ後はファブリックの選定でかなり悩んでます。


3月中に仕上がってくるそうなのでご興味ある方は座りに来てくださいね(^^)
(しかし依頼しておいてなんですが事務所にはお掃除ロボはおりません、、、)



住宅や店舗が完成した際に、豊かな空間が出来上がったとしても家具によって空間を損なうこともありますので、今回のように家具も都度設計していきたいものです。
予算が限られてきますのでそこまで回せることが少ないですが、設計当初からそれを込みで進めれるとより楽しくなりそうですね。

今回依頼させて頂いた椅子初案




blog よく読まれている記事
2023.05.31

異様な組み合わせ

現在、実施図面を進めている岐阜県輪之内町の計画について、確認を要することがあったので輪之内町役場を訪ねてきました。 常々思うのだが、田舎の役場の方は優しい。近所のおばちゃん感があると勝手に思ってます。近所の新しくできた役所なんて誰に聞いても、、対応がね、というのは心に閉まっておいて、その町役場で僕の気持ちをガッサガッサ揺するものがいくつかありました。 今の時代ではつくられることがなかろう意匠の外部

2024.01.28

現場確認(岐阜市の平屋)

昨年末に建て方を終え、着々と工事が進んでいる岐阜市の現場。 先週には外壁に張るフラットサイディングが張り終え、今週は内部の壁天井断熱材が進んでいます。併せて壁には気密シートも張られておりました。この気密シートは壁内部での結露を防ぐためや、気密についても効果的でいまはどこの現場でも必ず入れることにしています。断熱材が入ったばかりの時、壁はふわふわ感なのですが、このシートが張られるとピシッと感が出てな

2023.05.31

壁天井に塗装を選択する際は心をおおらかに

僕は壁の仕上げを塗装とすることが多いです。本当は漆喰や左官で仕上げたいですが、クライアントの予算も限られているため塗装で豊かな空間を表現することが多いです。 ツルツルでシャープな感じにしたいときはEP塗装もやもや感やしっとり感を出したいときは石灰や遊び砂などを混ぜたEP塗装たまにクライアントが「これが良いです!」というポーターズペイントなどなど。 どれも目指した空間を表現できる手段ですが、必ずと言

建築に関するご相談、講義依頼など
お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ